構造設計とは？

「建築設計」というと多くのかたがイメージするのはデザイン的なものだと思います。
実際に「建築の仕事したい」ということで建築士を志すみなさんも多くはその方向だと思います。

実際にお施主と打ち合わせながらプランを練っていて、建物のデザインを作っていくという仕事はクリエイティブそのものですし、「建築」という括りの中でも花形的なイメージもあって多くの人が憧れる仕事です。

その一方で、「構造設計」というのは一般的にはあまり耳慣れない言葉でもあるし、現実的に役割は裏方的な立ち位置ですし、印象は地味です（笑）

構造設計というのは掻い摘んで言ってしまえば「骨組み設計」ですね。

例えば5階建ての鉄筋コンクリートのマンションがあるとします。

そのマンションには何本かの柱があって、柱と柱を繋ぐ梁があり、鉄筋コンクリートの壁が存在します。

それではその柱のサイズはどれくらいのサイズにするか？
梁の成はどれくらいにするか？
壁の厚さは？

さらにそれぞれの部材は何本くらいの鉄筋を使って組み上げるか？

仮に5階建てのマンションで柱のサイズが30cmだったらちょっと心細い感じしませんか？

では40ｃｍにしてもまだ少々心もとない。

では思い切って1ｍにしてしまえば安心感は確かにあるけれど・・・。

そこで構造設計の登場です。

これらのサイズを決めるための数式をつかって計算を行って「構造計算書」を作り、その結果を図面化して「構造図」を作成する。

これが構造設計という仕事になります。